みなさん、こんにちは。Nikon大好きisofss(イソフス)です。今回はZ6に最初から入っているピクチャースタイルを使い倒そう!というテーマです。言うて全部使ったことはなかったですし、どんな効果効能があるのかも知りませんでした。そこで(ベタですが)ムック本を買いまして、本の解説を読みながらRAW現像してみました。全27種のピクチャースタイルを適用したお写真、お見せします!

ムック本を買いました。
フォトグラファーが教えるNikonZ7&Z6撮影スタイルBOOK

「ピクチャースタイルなんてただのフィルターでしょ」「27種類も多すぎて滅入るわ」と訝っているそこの貴方!使いこなせば表現の幅が広がるチャンス…かもですよっ。ではどうぞ作例をご覧ください↓↓↓

7種のピクチャーコントロール。

まずは基本の7種類。これらはZ7/Z6以外の一眼レフNikon機でも使われている機能です。これから出てくる作例は全てRAWで撮った後に純正RAW現像ソフト Cupture NX-D で編集したものです。もちろんカメラ本体の設定で撮影時から適用することも出来ます。どちらでもOKです。その設定で動画を撮ることも出来ますし、ミラーレスなので撮影前から結果が反映されます。

1:スタンダード

ピクチャーコントロールの「スタンダード」
「スタンダード」

RPGで例えると「勇者」的な存在。ゴリゴリに加工する訳ではなく、記録としての写真を現像したい場合は一番無難です。…あと、いきなり蛇足で申し訳ないのですが、この本「東京スカイツリーを撮影している人を撮影した本」めちゃくちゃ面白いです。梅佳代さんの作風が好きな人はツボると思います。途中で臨床心理士さんの解説があるのですが、公の場で変な格好をしてまで撮影に夢中になる男性は他の男に負けないように戦っているのだそうです。

2:ニュートラル

ピクチャーコントロールの「ニュートラル」
「ニュートラル」

ヒスログラムを見ていると明暗の分布を真ん中に寄せる動きをしています。なので、白飛びと黒つぶれが同時に発生しそうな状況で救済措置で使えそうです。↑上の写真がまさにソレでした。が、正直あまり使い所がないです。普通に露出が合っている写真に適用するとただの薄い絵になります。この後7番で出てくる「フラット」と似ていますが、ニュートラルの方が効きが弱いです。

3:ビビッド

ピクチャーコントロールの「ビビッド」
「ビビッド」

「メリハリを出す。原色を強調したい時に適している」スタイルです。赤・青・緑などが強調され、写真が濃くなります。上の写真では周辺減光も追加して主題に視線を誘導しています。押しの強い絵になりますが、多用すると昨今のSNSで溢れ返っているケバケバ写真と見分けがつかなくなるかも。難しい所ですね。

4:モノクローム

標準小三元レンズ24mm側
「モノクローム」

この項目を選ぶとお手軽に白黒写真を生成できます。ただし、一発で好みの表現にならないことも。↑この写真の場合はハイライトを下げてあげないと雲が出てきませんでした。モノクロ写真はクリエイティブピクチャーコントロールにもあと4スタイルあるので、ここでイメージ通りいかなくても大丈夫だったりします。

5:ポートレート

ピクチャースタイルの「ポートレート」
「ポートレート」

言わずもがな人肌がキレイになります。同時に全体的にフワッとします。パラメーターには表れませんが明らかにシャープネスとコントラストが下がる感じです。使い所を選ぶスタイルです。ハマると本当に綺麗。(作例が顔出し写真でなく申し訳ありません!)余談ですが、色被り補正をマゼンダ方向にモリモリ寄せるとFujifilmみたいな色になります。

6:風景

ピクチャーコントロールの「風景」
「風景」

風景は「ビビッド」とほとんど同じです。遠景の細かい描写をはっきりさせるために彩度を上げてメリハリをつけているのだと思うのですが、むしろその場合はピクチャースタイル内にある輪郭強調(細かい描写に効く)やミドルレンジシャープ(中間の描写に効く)や明瞭度(太い輪郭に効く)をいじってあげた方が目に見えて変化します。いずれにしても、お好みで。

7:フラット

ピクチャーコントロールの「フラット」
「フラット」

「シャドーからハイライトまで幅広く情報を保持。画像を積極的に調整・加工する場合に適している」そうです。確かにヒストグラムでは左から右まで満遍なく山があります。現像やレタッチを始める時点でフラットにしておくと諧調の破綻が少ない… という意味かもしれませんね。上の写真はシャープネスとホワイトバランスのみ調整。その程度だと単にサラッとした写真になりますね。あんまり美味しそうじゃない(爆)。

20種のクリエイティブピクチャーコントロール。

この後の20種類はZ7/Z6で初搭載となったスタイルです。(RAWであれば一眼レフ機の撮影データにも適用できるかは検証していません。なお、JPEGデータには適用できませんでした。)種類が多いので覚えるのが大変でしたが、基本の7種類では限界がある表現を簡単に編集できます。それぞれのスタイルは0~100%の間で10%刻みのレベル調整が可能です。

1:ドリーム

クリエイティブピクチャーコントロールの「ドリーム」
「ドリーム」80%適用

リアルにドリームなおじいちゃんをパシャリ。「暗部を明るく、輪郭を弱め、薄いオレンジで暖かみを表現する」スタイル。ところでモデルさんが女の子だったら見る側は夢心地になるのだろうか?それは謎です。

2:モーニング

クリエイティブピクチャーコントロールの「モーニング」
「モーニング」70%適用

全体の色調を青傾向にして爽快感を出す」ようです。せっかくなので朝に撮った写真に適用してみました。確かに青々しいですね。

3:ポップ

クリエイティブピクチャーコントロールの「ポップ」
「ポップ」100%適用

「最も彩度の高い効果」とのこと。↑朝の柔らかい光の射す写真に適用したら思いのほか良かったです。日中の硬い光だったらもっとギャンッ!となったかも。

4:サンデー

クリエイティブピクチャーコントロールの「サンデー」
「サンデー」100%適用

開放的な表現を目指すために「コントラストを高め、ハイライトを大胆に飛ばす」スタイル。どこかビビッドに似ていますが、比べてみると確かにこちらの方が明るくなりました。トーンカーブをいじれば同じことが出来そうな気も…それを言っちゃぁお終いよ。

5:ソンバー

クリエイティブピクチャーコントロールの「ソンバー」
「ソンバー」90%適用

最近までンバーと勘違いしていました。ゾンビっぽい色になる訳ではないようです。説明によると「憂いを帯びた雨上がりのようなしっとりした雰囲気になる」と書いてあります。定量的な解説ではないですね(笑)。ところでソンバーって何語なのでしょうか?ググってもソンバーユしか出てきません。

6:ドラマ

クリエイティブピクチャーコントロールの「ドラマ」
「ドラマ」70%適用

「光と影を強調した重厚感のある表現。ハイライトをより明るくする」スタイル。その説明の通りヒストグラムは右と左にベタ付いた山が2つ。人工物や建物と相性いいかもしれません。ガンプラを撮ったらどうなるんだろう…ワクワク。(しかし持っていない。)

7:サイレンス

クリエイティブピクチャーコントロールの「サイレンス」
「サイレンス」70%適用

「儚げで寂しげなトーンの演出に。」どうやら彩度を下げまくるスタイルのようです。↑この写真も適用度0%だと真っ青です(ホワイトバランス3000K)。一度ギラギラさせたものを黙らせる…というちょっと変わった使い方をしました。

8:ブリーチ

クリエイティブピクチャーコントロールの「ブリーチ」
「ブリーチ」100%適用

「全体的に緑がかった彩度の低い表現」とのこと。すごい昭和感です。↑緑の反対側の赤が粘ってます。試しに色被り補正をマゼンダ側に思いっきり振ったらただの白黒写真になりました。面白い。

9:メランコリック

クリエイティブピクチャーコントロールの「メランコリック」
「メランコリック」40%適用

「彩度と輪郭を弱め、マゼンダがかった画調に」というスタイル。ちょっと色褪せた感じが昔のフィルム写真みたいです。同じことは「セピア」や「ピンク」でも出来そうですが、被写体によって上手くハマるかどうか分かれそうです。デジタル写真のガリガリ解像に疲れた時に使ってみようと思います。

10:ピュア

クリエイティブピクチャーコントロールの「ピュア」
「ピュア」60%適用

まるで大学生に戻ったかのような錯覚に陥るピュアスタイル。ただしおっさんに適用しても心までは若返れない。明るくフワフワします。なんでも「ハイライトやシャドーに青み」を加えているとか。モデルさんが女の子だったら絶大効果でしょうね。

11:デニム

クリエイティブピクチャーコントロールの「デニム」
「デニム」70%適用

「彩度を高く、青をシアン方向に表現する」スタイル。↑元からギラついていたカエル君がより不気味になりました。やり過ぎるとワザとらしくなるので隠し味程度に。

12:トイ

クリエイティブピクチャーコントロールの「トイ」
「トイ」100%適用

「彩度を高くし、青を藍色方向に表現する」そうです。単純にチープにならず、懐かしさを上手に表現してくれる所がイイと思いました。

13:セピア

クリエイティブピクチャーコントロールの「セピア」
「セピア」100%適用

「とりあえずセピアにしとけば…」なんて算段ではNikonさんは許してくれません。このスタイルは単に貼り付けるだけでは全然ダメでした。ようやく上手くいったのは白熱電球下の写真。元はホワイトバランスが5200Kで大分オレンジが強かったのですが、セピアを適量当ててあげると渋くなりました。常用と言うよりは渋さを出したい時の飛び道具なのかもしれません。

14:ブルー

クリエイティブピクチャーコントロールの「ブルー」
「ブルー」100%適用

夜に相性の良いスタイルです。↑この街灯はかなりのオレンジ色でした。ホワイトバランス調整でどうしようもなくても、ブルーを強めに適用すればこの通り。

15:レッド

クリエイティブピクチャーコントロールの「レッド」
「レッド」90%適用

個人的にはほとんど出番がないスタイルですが、ボツ写真に当ててみたら面白い感じになりました。奇をてらうなら有かも…。

16:ピンク

クリエイティブピクチャーコントロールの「ピンク」
「ピンク」100%適用

フル適用でもピンクピンクはしていませんね。本来ハッピーな場面で使うスタイルだったりして…筆者はフワフワ写真が苦手です。どこか物悲しくなってしまう。伴さんのおっさん写真道の話を思い出しました。

17:チャコール

クリエイティブピクチャーコントロールの「チャコール」
「チャコール」100%適用

ここから以下4つはモノクロ加工が続きます。このチャコールは「モノクローム」がさらに薄くなったスタイルです。しかしですよ!モノクロ写真って被写体の形を見せたい時の加工じゃないですか!「墨のような濃淡、優しい画調」と説明されているのですがそれだと形が浮き立たないのです。27種あるスタイルの中で一番難しかったです。

18:グラファイト

クリエイティブピクチャーコントロールの「グラファイト」
「グラファイト」100%適用

「くっきりとした輪郭と艶やかな黒で硬くメリハリのある光の表現」とあったので、元から硬い光の写真に適用したところハイライト側がかなりブッ飛びました。上手く作品に活かすことが出来れば面白い表現かも。

19:バイナリー

クリエイティブピクチャーコントロールの「バイナリー」
「バイナリー」100%適用

「ディティールやグレーがほぼない」スタイル。白か黒です。Photoshopでも出来そうですが、adobe CCに毎月課金したくない人(=筆者)にとっては表現の選択肢の一つになる…かも。ただ…使い所が非常に難しいです。明暗差がないと全部白飛び or 黒つぶれ。

20:カーボン

クリエイティブピクチャーコントロールの「カーボン」

「黒を基調としたグラデーションで重厚感を出す」スタイル。ちょっと逆手にとって、被写体を浮かび上がらせるためのフィルターとして使っています。(真ん中だけ明るさを上げてます。)昔のフィルム映画みたいな感じ、イイですね。

あえてNikon純正プリセットを使う意味?

こんなことを言うと身も蓋もありませんがスマホアプリに優秀なフィルター効果プリセットが山ほどあるじゃないですか。Instagramのデフォルトのフィルターなんて相当デキる子ですし。では、なぜわざわざ面倒な道を選ぶか?カメラ本体の設定をいじったり、PCに取り込んだ後に調整したりするのか??

より良い写真を残したい!

格好つけていますがねっ!でもやはり自分の手で、人と同じではない、良い写真・納得できる写真・残しておきたい写真を撮りたい。だから手間をかけることに糸目をつけないのだと思います。ムック本も然り。「ムック本なんて初心者向け」なんて言わずに、もしかしたら知らない1か2の情報の為に時間とお金をかけるんです、ロマンがあるじゃないですか~。(と言う名目でステマしております。)…って冗談はさておき↓良い本でしたよ。

最後までご覧頂きありがとうございました。さてさて、ただでさえRAW現像は時間がかかるのに、これからはピクチャースタイルのことも考えるパワーが必要になりそうです。写真って奥深いものですねぇ。