みなさん、こんにちは。Z6ユーザーのisofss(イソフス)です。購入後5か月経ちました。普段はスナップ撮影が中心ですが、時折イベント撮影のご依頼を頂くこともあります。一日中カメラを振り回している時に実感するZ6の長所短所をまとめてみようと思います。今後、Z6を購入検討されていらっしゃる方、特に長時間撮影をする機会の多い方のお役に立ちますように。

※下記の内容は、結婚式2回・ピアノ発表会1回(いずれも終日撮影)で感じた感想です。次機種(もしくはファームUP)でNikonに改善してほしい点が7つ。Z6に満足している所が3つです。

NG:1、カメラ本体の発熱。

長時間撮影すると熱を持つZ6
ほんのり温かい。

電源をずっと入れっぱなしにしているとカメラ本体が温かくなります。 ミラーレスだから当たり前といえば当たり前ですね。ONでも一定時間操作しないと自動的にパワーオフになってくれます。とはいえ何かボタンを触るとすぐ復帰してくれるモードなので、事ある度にセンサーは動いています。ちなみに復帰時間をストップウォッチで計ってみました。

  • パワーオフから復帰:1秒弱
  • 電源OFFから電源ON:1秒ちょい

体感上は同じでした。撮影に支障がなければこまめな電源OFFが良いかもしれません。

NG:2、縦グリップが欲しい。

横構図の場合、Z6のグリップ感は非常に良いです。しかし長時間撮影は体力勝負。特にカメラ本体を掴んでいる右手は酷使します。縦構図にする時の右手の負担を少しでも減らしたいのです、Nikonさん。 Z7/Z6用の純正縦グリップ MB-N10は執筆時点ではまだ販売されておりません。現時点の情報ではシャッターボタンがないただのバッテリーグリップだとか…。

NG:3、絞りの露出反映はF5.6まで。

F5.6で露出反映は止まります。

F5.6より絞っても(F6.3以降)撮影前のEVFや背面モニターへの露出反映は絞りF5.6で固定されたものを疑似的に暗くして反映しているようです。F5.6までは実絞り測光・F6.3以降はF5.6で測光…と言う仕様です。AFとの兼ね合いでの落とし所なのでしょう。

NG:4、コントロールリングに接触してしまう。

つい触れてしまうコントロールリング。

ちょっと触れただけでクルクル回ってしまうシームレスな作り。音がしないので動画撮影には良いかもしれませんが、スチル撮影では仇でしかない。ここには「絞り」や「露出補正」という明るさの調整に関わる機能が割り当てられます。つまり撮影中に意図せずに露出が変わる事故が起きるということです。(他社にはクリック・デクリックの切替機構が備わっているレンズもあります。羨ましいなぁ。)

気付くのが遅れました。
2561まではボツ…。

↑実際にあったトラブルです。気づかない間にコントロールリングを触ってしまい(絞りを割り当てていたため)F4がF8に変わってアンダーになっていました。「ライブビューに撮影設定を反映」設定はONだったので本来は露出がEVFに反映されて気づくはずですが、この時EVFは明るかったです。もしかしたら「ファインダーの明るさ」設定がオートになっていたので、暗い露出反映をファインダーごと明るくしていたのかも…。しかも「撮影直後の画像確認」設定をOFFにしていたため気づきませんでした。結果的にけっこうな枚数がボツ写真になりました。 (↑上の最後の2枚が慌てて気づいて取り直した2枚。)

ちなみに、Z6を買う前は「コントロールリング凄いっ!」と言っていました…↓↓↓

NG:5、瞳AFは発展途上中かも。

NikonのAFは貧弱。
ピント、そこじゃないんだけど…。

対比α6400で申し訳なく思いますが、SONYのリアルタイムトラッキング&瞳AFの使い易さに比べればNikonのAFはまだまだ貧弱です。 まず瞳AFが、いいえ顔認証すら起動しないことが多々。(取扱説明書54pにその旨の注意書きがあります。)顔が隠れたり横向いたり小さくなったりするどただのオートエリアAFになります。Nikonの瞳AFはオートエリアAFモード内でしか起動しないので…シャッターチャンスに意図しない所をフォーカスする可能性があります。SONY機からZ7/Z6に乗り換える方はマジでご注意ください。

苦肉の策で乗り切る。

ターゲット追尾モードON
ターゲット追尾を開始した状態。

この「オートエリアAF」には瞳AF以外にターゲット追尾AFがあります。オートエリアAF時に「OK」を押すと追尾枠が出てきて、さらに「ON」もしくは「AF-ON」を押すとターゲットを追いかけるというAF。ただこれがかなりの曲者でして「AF-ON」をやめても追尾は続けるんです。追尾を辞めたい場合はもう一度「ON」を押して追尾枠を元に戻すか、マイナス(-)ボタンを押してターゲット追尾AFごと消すか、どちらかです。そう指示しない限り永遠に追い続ける忠実ぶり。

ターゲットが消えても必死に探そうとする。
ターゲットが消えても探し続ける…。
結局、覚えるほかない。
いちいち押すのが面倒!

つまり、瞳AFが効かないと思った瞬間にターゲット追尾に切り替えないといけません。ターゲット追尾は都度都度ON/OFFが必要です。(しかもリアルタイムトラッキングと比べてボタン操作が1回多いのです。)撮り逃せないイベント撮影時では使いにくい以外の何物でもないです…。まぁ筆者はそれを知った上で買っているので文句は言えないのです↓↓↓

NG:6、記録メディアが1スロット。

Z7/Z6の発表当時から散々突っ込まれている点です。データがなくなるリスクと常に相席です。個人用の写真ならまだしも依頼を受けた撮影は本当に怖いです。幸いにまだ消えたことはありませんが(たかだか5ヶ月なので)、帰ったら速攻でHDDにバックアップ取っています。

NG:7、撮影後の再生が遅い。

上記NG4の轍を踏まぬように「撮影直後の画像確認」をONにしました。この表示速度が遅いんです。シャッター後ワンテンポ遅れて表示されます。一秒くらい…でしょうか。(贅沢な悩みです)。SDカードがダブルスロットの一眼レフD610の時より遅くなったのは確かです。XQDって読み込みも書き込みも400MB/s以上あるのに…。 ちなみにRAW無しでJPEGをBAISCまで落としても再生スピードは変わりませんでした。「撮影直後の画像確認」をOFFにして手動で再生ボタンを押しても再生スピードは変わりませんでした。XQDというよりカメラ本体の課題なのかもしれません。

蛇足ですが、RAW+JPEG(BASIC)で1日800枚程撮影して36GBでした。結構なデータ量ですね。

GOOD:1、EVFで画像再生!

ここからはZ6の満足点です。まずはミラーレスでお馴染みのEVF内での画像再生について。

控えめに言って「最高」です!

特に被写体が人間の場合、撮影後に背面液晶に目を落としてコミニケーションが途切れる…なんてことはありません。ほんと素晴らしい。便利です。

GOOD:2、バッテリー寿命は悪くない。

だいたい1本で300~400枚くらいは撮れています。筆者は旧型のEL-EN15と同梱のEL-EN16bを使っています。【1】電池がSONYより安い!【2】最初から充電器が同梱されている!…という理由でNikonの販売手法に良心を感じます。(SONYは真逆だったので。)

一日中撮影するような日は最低2個のバッテリーが必要です。1つが切れたらストックと交換し、切れた分はコンセントを借りて充電開始。今の所、3個目が必要になったことは(私は)ありません。

GOOD:3、軽い。

特に標準小三元レンズ NIKKOR Z 24-70mm f4 S との組み合わせは非常に軽く感じますクリップオンストロボを付けても1.5kg程度。D610の時は標準大三元とストロボで2kgあったのでイベント撮影は肉体労働でした。ミラーレスになってもフィジカルの大切さは変わりませんが、軽いは正義だと実感しています。

シャッター幕を閉じたままレンズ交換。

Nikon専属カメラマンさんの動画で紹介されていました。こんな裏技があったんですね。最近知りました。やってみたら出来ました。

全体的な感想。

どんなカメラであっても一長一短はあるものですね。物足りなさの方が長文になってしまうのは愛情の裏返し…です! 全体的に満足しております。もちろん弱点もあるので、長時間撮影するようなヘビーな環境では事前の対策が必要になるかもしれません。カメラは使いこなしてナンボですから!

販売開始から一年近く経ち、お値段も少しは落ち着いてきました。執筆時に実施されているNikonのキャンペーンでは標準小三元レンズキットが40000円キャッシュバックでした!この時に買いたかったー! 購入検討されていらっしゃる方にはチャンス到来?(もしくは悩みの種が増えるでしょうか?)

最後までお読みいただきありがとうございました。今後もZ6使い倒し奮闘記、書いていきます。またお越しくださいませ。続く!