みなさん、こんにちは。9年で9台カメラを買い替えた男isofss(イソフス)です…こうなってはいけませんっ!カメラ・レンズは経験しなくてもいいのです!お財布に優しいレンズ選び、今回のテーマはこれです。6メーカーの様々なレンズを使ってきた(=買ってきた)実感に基づくレンズ選びのポイントを2つ。買う前の検討材料としてお役立て頂ければ幸いです。

※今回はレンズの価格参照の意味も込めてAmazonのリンクを埋め込んでいますが、マウント縛りを無視して話を進めますのでリンクから衝動買いすると自分のカメラで使えない可能性があります。ご注意ください。

要は、買う前に調べることが大事だって話になります。

↓ちょいと長い記事になってしまったので↑方向性だけ先に書きました。では参ります(゚∀゚)↓↓↓

豆知識1:ズームレンズか?単焦点レンズか?

写真は二次元の記録です。写っている絵のバランスを構図と言います。写真には写る範囲があります。それを画角といいます。画角を表す指標を焦点距離といいます。焦点距離は大きいと望遠レンズ、小さいと広角レンズとなります。よってどんなレンズを買うかで撮れる写真の構図が決まってきます。

カメラにくっついてくるキットズームでもいいの?

屋久島の縄文杉
↓マイクロフォーサーズのキットレンズで撮影↑

ズームレンズの特徴を分かった上で買えば大丈夫です。上述のようにレンズには焦点距離があります。この焦点距離をレンズ側で変えられるのがズームレンズです。レンズを右に左にひねると望遠になったり広角になったりするレンズです。なんといっても便利です。便利なので沢山写真を撮りたくなります。沢山写真を撮ると上達します。上達すると楽しくなります。カメラにくっついてくるキットズームレンズはレンズ群の中では安い方なのでお得感もあります。

トレードオフの原則。

ここから本題です。カメラやレンズは光学の世界。物理的な制約があります。ざっくりいうと こっちを立てればあっちが立たない というトレード条件が常につきまといます。言わずもがな、レンズ選びにもトレードオフは発動します。

ズームレンズの弱点。

便利さと引き換えに失ったのは明るさです。ズームレンズは光を取り込むのが苦手です。室内や夜の屋外などの状況で光が足りなくなると、写真として絵を成立させるためにカメラ本体の感度(ISO感度)を上げざるを得ません。(小さな光をデジタル的に大きく感じ取るイメージで)増感するとノイズが写真に出てきます。そうなると写真の精細感が失われます。写真を始めた最初のうちはいいとしても、ちょっと上達して写真撮影が楽しくなってきた頃になると、ズームレンズでは意図的な絵作りに限界があることに気づき物足りなくなってしまいます。そしてレンズ沼へ誘(いざな)われるのです。おそろしやおそろしや…。なぜなら前記事で書いた通りレンズの明るさの限界はレンズごとに決まっており、明るくしたい時はレンズを買い直すしかないからです!

単焦点レンズの世界感。

フルサイズ機の諧調の豊かさ。
描写力が非常に高い単焦点レンズ。

ズームレンズで手狭になった人が次に必ず訪れるのが単焦点レンズの門徒。「単焦点」という名の通り焦点距離が変わりません。常に同じ画角です。構図を変えたいなら自分が動くか、被写体に動いてもらうかのどちらかが必要です。ちょっぴり不便ですが、ズーム機能を捨てた恩恵でレンズ設計が極めてシンプルで合理的になり、 画質が良く・明るく・軽くて・安いレンズとなります。このメリットは逆トレードオフですね。

何を撮るかで決めてOK。

説明長くてごめんなさい!つまるところ、いろんな状況でいろんな写真を撮りたいオールラウンダー の方はズームレンズ。 撮るものが決まっていて画質重視の一点突破型 タイプの方は単焦点レンズを選ぶとよいでしょう。

チートレンズもある…。

ズーム出来て、かつ単焦点みたいな画質と明るさを担保できる化け物レンズもありますが、価格重量堅牢性化け物です。アムロが最初からビグザムに乗るみたいなものです。最初から買うのはおススメできません!

大砲みたいなズームレンズ
別の用途にお金を使う方がハッピーな気がします。
ごもっとも。とくとご覧あれ。

豆知識2:広角?標準?望遠?どれ?

先程も出てきた焦点距離。レンズごとに決まっている画角(絵の広さ)のことです。広く写るレンズは広角レンズといい、焦点距離は小さい数字です。人間の見た目に近いレンズは標準レンズといい、焦点距離は中間です。遠くのものを大きく写すレンズは望遠レンズといい、焦点距離は大きい数字です。ちなみにズームレンズはこの焦点距離が可変します。単焦点レンズは焦点距離が固定です。

なんでこんな面倒くさい話をするかと言うと(理由は同じで)一回買って「なんか違う」となったら買い直す羽目になるからです!ですから小難しい話にもう少しお付き合いくださいませ(汗)。

35mm換算を覚えるとラクです。

35mm換算とは、カメラによって異なる焦点距離の規格を分かりやすく1つにしよう!という計算式です。35mm換算でいう所の↓↓↓

  • 広角レンズは10~24mmくらい
  • 標準レンズは35~50mmくらい
  • 中望遠レンズは85mmくらい
  • 望遠レンズは105~200mmくらい
  • 体育館でスポーツ撮影なら200mmくらい
  • 運動会でスポーツ撮影なら300mmくらい
  • 鳥を撮るなら400mm以上ほしい
  • 月を撮るならもっとほしい

…みたいなレンズマップを描けます。これはサンセットスタジオさんの動画がとても分かりやすいですね。

分かるまで何回も見ましょう!

カメラのセンサーによって35mm換算にする倍率が変わります。これは暗記しましょう。テストに出ます。

  • フルサイズセンサー:そのまま。
  • APS-Cセンサー:焦点距離×1.5倍
  • CANONのAPS-Cセンサー:焦点距離×1.6倍
  • マイクロフォーサーズ:焦点距離×2倍

マクロレンズの世界。

さらにですね(まだあるんかいっ!)、小さなものをとにかく大きく写すマクロレンズもありますが、これは1本目で選ぶ人は少ないと思うので、下記の瀬戸弘司さんの力説動画で各自予習しましょう。焦点距離とは別に最大撮影倍率という大きく写せる限界値について、いつか思い出す日が来るかもしれません。

私はこの動画で沼に引きずり込まれましたwww

ここからが本題。撮りたい画角選び。

大変申し訳ございません!ここからが本題です。レンズ選びの真骨頂は撮りたい画角のレンズを選ぶこと。そのためには(やはり)好きな写真をたくさん見て、その写真が35mm換算で何mmのレンズで撮っているのかを調べることです。好きな傾向が分かったらその焦点距離のレンズを買いましょう!

だって、焦点距離で絵が変わるから。

24mmの画角
35mm換算で24mmの広角な画角。
35mm換算で70mmの中望遠な画角。

↑これ、同じ場所に立って画角だけ変えてます。ズームレンズだからそうできます。焦点距離が変わると写真が変わりますね。もしこれが単焦点レンズだった場合、24mm単焦点で70mm相当の絵を撮りたいなら→建物にグッと近づいて10mくらい空中浮遊したら同じような絵になります。逆に70mm単焦点で24mm相当の絵を撮りたいなら、建物から真後ろにずーーっと下がらなければなりません。単焦点レンズが「足で稼ぐ」と言われるのはこのあたりです。(いわるゆトレードオフです。) こう考えるとズームレンズって便利ですね。

モノクロ写真
35mm換算で50mmの標準画角。Nikon

人間が目で見る景色と近いと言われている標準画角の50mm。広くも狭くもない中途半端な画角ですが、使い易く、私は好きです。よく「初めての単焦点は50mmがいいよ!」なんて聞きますがあれは本当です。メーカーもそれを分かっていて、あえて安い50mm単焦点を作っています。撒き餌レンズといいます。恐ろしいレンズです。

※1つ注意点を。レンズを買う前に必ずカタログの35mm換算の焦点距離をチェックしましょう。カメラ本体がAPS-Cセンサーの場合、焦点距離が伸びるのでご注意ください。下記はCANONの撒き餌レンズ50mmですが↓カメラ本題がAPS-CセンサーのEOS80Dだったため(1.6倍で)35mm換算80mmの画角になりました。

好きな画角感を身に着ける!
35mm換算では80mmになってしまう例。CANON

※注意点その2。同じメーカーであれば、APS-C機からフルサイズカメラに乗り換えた時(買い替えた時)、本来の焦点距離の画角で使えます。もう1.5倍とか1.6倍の計算をしなくてよくなるという意味です。画角は広くなったと感じますが、実はそれがレンズ本来の画角なのです。なぜこんなことを言うかというと、レンズの中には安いAPS-C専用のレンズもあるんですよね。でも将来、フルサイズにステップアップする可能性があるなら最初からフルサイズ用のレンズを買っておいた方がレンズの買い直しを防げます。また、レンズの解像力は周辺になるほど落ちるので、フルサイズ用レンズをAPS-C機で使うのは実はおいしい中心部だけ使うという贅沢な使用方法でもあります。

植物をスナップ撮影
換算50mmって使い易いです。Nikon
28mmで星空撮影
星を撮るなら広角が便利です。換算28mm。Panasonic
4000人が走ったそうです。
望遠の世界感も面白いです。換算300mm。SONY

なにが言いたかったのか?

ここまで辛抱強くお付き合い頂きありがとうございます。こんな長文をお読みいただける忍耐力がある方であれば、きっと写真向きなご性格な方なのでしょうね(´з`)。個人見解ですが、昨今のカメラの敷居をオタク傾向に傾けている原因は、これらの小難しさなのではないかと感じております。(そんな話は置いておいて…)

つまるところ、

  • ズームか単焦点か?
  • どの焦点距離か?

たった2つの要素で写る絵が変わります。 だから事前に自分の好みを調べておくことが大切で、好みに合った買い物をすればカメラ沼・レンズ沼で散財する危険性をグッと下げられます。冒頭に書いた「お財布に優しい」とはこのことでした。

実は、買う前の調べている時が一番楽しかったりもするんですよね。これもまた一興です。

さて、まだまだ書きたい事が沢山あります!が、一度ここで前編とさせていただきます。まだ執筆段階ですが、この他にもレンズを語るうえで外したくない要素は…

  • 明るさ(F値)ってそんなに大事?
  • 重さ
  • 見た目(レンズフード含)
  • 値段
  • 手振れ補正があると…
  • 付加価値があるスイッチ類
  • 絞り羽枚数での変化
  • 収差とは何か?
  • MTF曲線で自己満足

などです。一体どんな長文になるんだ!(叫) 生暖かい目でお待ちいただければ幸いです。続く!

過去のカメラ編もよかったら合わせてどうぞ↓↓↓