みなさん、こんにちは。アマチュアに毛が生えているisofss(イソフス)です。先日、友人より結婚式カメラマンの依頼を受け、失敗できない状況にドキドキしながら挑戦してきました。写真好き・カメラ好きな人にとっての一つの登竜門とも言えるブライダルフォト撮影。 きっと必ず通る道。 これから挑戦される方の前情報としてお役に立ちますように。

1)参列者カメラマン2名体制で撮影。

以前の記事アマチュアカメラマンは結婚式の撮影依頼を受けるべきか?で書いている内容の通りですが、今回の撮影依頼はプロのカメラマンと一緒に2名体制で撮影させて頂きました。もともとは新郎(友人)から「カメラマンやって!」というベタな展開(カメラ好きとしてはありがたいお話)でした。しかし、やり直しがきかず光の環境がコロコロ変わる特殊な結婚式撮影を素人1人が無事にこなせる訳がない…。それで新郎には友人のプロカメラマンを紹介し、私もオマケで便乗させて頂いたというくだりです。撮影費は(当然)プロに流れるわけですが、私にも日当を支給して頂く始末。頭が下がる思いです。だからこそ、絶対に失敗できないし、ばっちり納品したい。アマチュアに出来ることはそんな意気込みだけです。

持ち込みカメラマンだと持込料がかかるので…。

黒い話としてネットに情報が溢れているブライダルフォトの世界。今回撮影させて頂いたホテルでも当然「持込料」の話はプランニングの時点であったようです。新郎曰はく、プランナーさんから「持ち込みカメラマン扱いだと持込料〇万円頂戴しますが、招待した友人に撮影してもらう参列者カメラマンさんってことだと持込料はかかりませんよ。」と提案があったと。なんて良心的なホテルなんでしょう。

参列者カメラマンでも、やることは一緒。

とはいえ、写真を撮るという行為においては式場カメラマンであろうが持込カメラマンであろうが参列者カメラマンであろうが同じです。ホテル側からすれば、結婚式の運用に通じている自分たちの式場カメラマンを使う方がリスクを減らせるし、利益だって出るはずなのに。ところが今回のホテルは、全く得体のしれない我々参列者カメラマンを快く迎えてくれ、非常に協力的でした。ネットでよく見る黒い話はどこ??っていうくらい親切な式場スタッフの皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

KKR HOTEL に学ぶプロ意識。

KKRHOTELHAKATA
KKR HOTEL HAKATA

宣伝させて頂きます! …もちろん、すべての式場で同じ待遇を期待すべきではないとも思います。式場側にも大人の都合があるでしょうし。この度、KKR HOTEL HAKATAでの結婚式撮影で顕著だった柔軟な応対はこちら。↓↓↓

キャプテンと介添人、お二人の惜しみない協力。

当日は3組の結婚式が同じフロアで同時進行していました。使う予定だった撮影場所に別の式の参列客が残っていたり、プログラムに急遽が生じたり、とテンヤワンヤしましたが、キャプテンがすぐにその情報を共有してくれ、また介添人さんからも撮影場所や時間の変更の提案を頂きました。ありがたいことです。でもですよ、なんで部外者カメラマンにそこまで親切にしてくれるんだろう…と不思議だったのですが↓↓↓

「結婚式を成功させること」が一番大切だった。

介添人さんの協力
見えないところでの介添人さんのこの姿勢。後になって写真を見て感動しました。

これこそホテル側の主軸だったのかな、と。これぞプロの世界。だからこそ(…というか当然なこととして、自分がアマチュアとか関係なく)カメラマンとしてきっちり結果を残さなければ!と気合が入りました。

2)プロカメラマンの所作から学んだこと。

相方から学んだことをまとめました。(友人ですが恥ずかしいのでこのブログはまだ教えていません。)本人の知らないところで本人を褒めちぎってみます。

コミニケーション能力が高い。

キャプテン・介添人・ご両家ご両親・子供たち…誰にでも気さくに話しかけ、すぐに仲良くなっていました。すごい。撮らせてもらう相手に対しての「きれいですね~!」「とってもいい!」のような褒め言葉が板についていて自然。

立場を気にしない。

一緒に仕事をしていて感じたのは、「自分はプロだから」なんて印象を誰にも与えない姿勢でした。必要であれば、私のようなアマチュアカメラマンにも「ここは任せたので自分はあちらから撮ります!」と言って本当に任せてくるあたり。撮影を成功させることが一番で、そのために必要な仕事はなんだってする。立場とか関係なく、全員で成功させようぜ!という言動にただただ感銘を受けました。

構図・ポーズのバリエーションが豊富。

お互いに700枚程度の撮影枚数でしたが中身が全然違うんです!相方の写真のバリエーションの豊富さには感服致しました。とにかくいろんな構図で…。(勝手に公開するわけにはいかず、実物写真がなくて申し訳ありません。)文字で起こしますと↓↓↓

  • 指輪をはめた2人の手だけ、ドUP構図
  • ポートレート撮影時のポーズ指示だしの豊富さ
  • 入場前にドア向こうにいる2人を撮りに行く
  • シャッターチャンスは躊躇せず前に出る
  • 相手を褒めてから指示を出す

流石でした。それに対し私が(精一杯)したことと言えば、(1)無人のマイク(小物)を撮る。(2)「首を少しかしげてみましょう。あー、かわいいですね」の連呼。 …バリエーション、少なっ!

私の精一杯の小物撮影…。

明らかに余裕があった相方。

私からの提案で「参列者だけど食事なし」設定にしてもらいました。撮影に集中したかったので。現場慣れしている相方にとっては…腹ペコ以外のなにものでもなかったでしょうね。式の途中で「終わったらホテル向かいのちゃんぽん食べいこう」って言われました(笑)。

3)当日の装備。

結婚式当日に持ち込んだ機材。

  • カメラボディ(D610・フルサイズ機)
  • 標準ズーム大三元レンズ(AF-S NIKKOR 24-70mm f2.8E ED VR)
  • クリップオンストロボ1灯(GODOX)
  • ストロボ用エネループ
  • SDカード2枚(ダブルスロット)
  • ニンジャストラップ(常時ぶら下げ状態)

主戦力として使ったのは思いのほか少なく上記6点だけでした。(本当はカメラマン1人あたりカメラ2台とレンズ数本を駆使して撮影に挑むのでしょうけど、今の私にはそんな装備はありません!) ちなみに、一緒に撮影した友人プロカメラマンのレンズ構成は「標準ズーム大三元」と「90mmマクロ」でした。マクロレンズで指輪とってました。さすがだなぁ。

結果論で振り返ります!

(1)フルサイズ機でよかった。→ RAW+JPEGの両方で撮りましたが、露出とホワイトバランスがJPEG撮って出しでは厳しい結果に。(これは私の腕の問題です)。結果すべてRAW現像行き(予想通り)。フルサイズ機のノイズ耐性が活きるRAW現像。作業時間は必要ですが安心して現像できています。

(2)標準ズーム大三元でよかった?たぶん使いこなせてない説。→ 広角端24mmは全景を撮りたい時、人物撮影はほぼ70mmで、後ろに下がれない時に50mm界隈で調整、と言った具合でした。単焦点でレンズ交換する撮影方法は私には無理だったと思います。反省点は開放F値2.8で撮りっぱなしだったこと。被写体ブレを防ぐためシャッタースピードの最低速度を1/125にしていたのでF値を開けておきたかったという事情です。テーブルフォトのような近接撮影の時もF2.8のままにしていて…ピント外しが目立ちました。F4とか5.6まで絞ってISO感度を一段二弾上げればよかったなと反省です。もしかしたら24-70mmF4通しの小三元ズームでもよかったかも。あと、やはり70-200mmの望遠が欲しくなりました。もう一歩寄る勇気がない言い訳ですが、望遠端70mmではちょいと足りないかなぁ…。

(3)クリップオンストロボは必須だった。→ 安価なGODOX製ストロボ(中国製)を使っています。性能は十分!概ね発光量1/4で500発くらい打ったはずですがエネループの充電は切れませんでした!←どっちもいい仕事してくれました。式場(室内)のEV値はだいたい「6」くらい。もしストロボがなければF2.8でも(SS:1/125なら)ISOは1600…、F4ならISO3200。実際にストロボを使用してISO500あたりで運用しました。やっぱりストロボはあった方がいいです!ちなみにTTLは一切使っていません。全てマニュアル発光です。天井の高さによってバウンス光が強くなったり弱くなったりしました。いつかGODOXの安価ストロボのレビューもしてみようと思います。とてもコスパの高いストロボですが、1つだけ不満があります。脱着部分にロック機構がないこと。縦と横でカメラを変えるたびにストロボのヘッドを天井に向けなおしますが、何回もやっていると接合部分が緩んできます。その都度締めなおす羽目になります。私が使っているのはこちら↓↓↓

(4)RAW+JPEG同時記録、&ダブルスロット。→ ひとえに保険です。実際は1枚のSDカードのRAWしか使ってませんが。納品するまで何があるか分かりませんので。

(5)右手が震えた。→ 愛用のニンジャストラップのたすき掛けでカメラを持ち運びしましたが、ボディ+レンズ+ストロボで2kgを超えていました。ちょっとしたダンベルです!重さは一眼レフの宿命です。(ミラーレスが売れるわけですよ) グリップしている右手の負荷は相当だったのでしょう、式の後半で右手が震え出しました。もう若くはないなぁ…(悲)。なお、帰ってからなぜか足がつりました。次の日には右腕が筋肉痛でした。ブライダルフォトって肉体労働です…!

あってよかった小物。

ウェットタイプの使い切りのレンズクリーニングクロスが役に立ちました。子供たちと仲良くなると素敵なカットが撮れますが、子供に近づく代償としてレンズをベタベタ触られるという事態が発生(泣)。まぁ、大人の寛容な心で許してあげるのです!その後、カメラバッグまで戻ってレンズを拭いて…再度撮影再開です。これはホント持って行って良かったです。これ、伴さんが紹介しているこの方法↓↓↓を参考にしました。

持って行ったけど使わなかかったもの。

ストロボのワイヤレストリガー。→ GODOX製。普段は重宝するアイテムですが、式当日はライティングを組む時間がなかったです。なお、相方が持ってきていた三脚も出番なし。

ボディ予備バッテリー。→ 撮影枚数700枚でまだ余力があるバッテリー。予備に出番なし。流石は一眼レフです。

4)撮影設定(Nikon D610)

非常に賛否両論分かれる分野の話です。1つの参考程度に。

(1)撮影モード:マニュアル :露出がコロコロ変わる結婚式。→ イベントごとの順番と時刻を覚えておいて事前に設定を変えて撮影。露出近似値で押えておいて、後でRAW現像で調整。マニュアルの主な目的はシャッタースピードのコントロール。被写体ブレを防ぐため最低1/125を確保。(このロジックでいうとS優先モードでもいいよう気もしますが…慣れていないので却下)

(2)横に水平に動いている or 動いていない被写体 :AF-C(コンティニュアス)+ レリーズ優先 + 親指AF + フォーカスエリアは中央一点 = レンズの真ん中で被写体を捉え、親指を離して構図を決めてシャッター。

(3)前後に動いている被写体 :AF-C(コンティニュアス)+3Dトラッキング。上記の設定からワンタッチで切替できるため採用。ただしオートフォーカスエリアが狭いので構図的に大変。(AF追従させるとほとんど日の丸構図になってしまいます。)←ミラーレスじゃないので我慢。

(4)画像サイズ :2400万画素(D610最高値)。傾き補正やトリミングは必要であればガンガン実施。(ホントはしない方がかっこいいのでしょうけど)気にしない。優先すべきは納品。

(5)ホワイトバランス :ストロボの色温度に合わせてケルビン指定(5300Kあたり)←ストロボを天井バウンスさせて被写体のメイン光とする。ただし、天井が高い場所やストロボ発光できない状況の時はオートホワイトバランスに切替。いずれにしてもRAW現像時に調整。

5)リアル発生したトラブル。

突然の腹痛…。

絵にかいたようなボケ展開ですが…。私、ケーキ入刀10分前に突然お腹が痛くなりました(泣)トイレに行ってケーキ入刀を撮り逃すなんてありえないですが、ケーキ入刀時に漏らすのは もっとありえない…。消去法でトイレに駆け込みました。まぁ、ギリギリ間に合ったのですが(お腹的にも・ケーキ入刀にも)。この話、誰にも言ってません…。体調管理は絶対必須ですね…。

ケーキ入刀
いろんな意味で間に合いました。

スケジュールが突然変わる。

事件は現場で起きるんですね。その日は3組の結婚式が同時進行していました。リハーサル前に新郎新婦の立ち姿を屋外ガーデンでポートレート撮影する予定があったのですが、別結婚式との兼ね合いで「式の後にやった方が時間にゆとりができる」とホテル側から提案があり、スケジュール変更。誰もいなくなったガーデンを貸し切って思う存分ポートレートできました! 良かったと言えば結果論ですが、正直、変更になった瞬間は焦りました。こういう時にドンッと構えられるようになりたいものです。

相方のストロボが突然壊れる。

相方(プロカメラマン)は純正ストロボを使っていましたが、撮影中に突然光らなくなりました。原因追及している暇はないので、そのままストロボ無しで撮影していましたが…。明日は我が身。工業製品はいつかは壊れる…ということを目の当たりにした瞬間でした。

6)やってよかった。

依頼してくれた新郎新婦、ホテルのスタッフの皆様、プロの相方、仲良くなってくれた子供たち…。まわりの方々に恵まれました。写真やっててよかったと感じた一日でした。今後も「全力で撮らせて頂きます!」と言うカメラマン姿勢を忘れないようにしたいと思います。

とはいえ、今回良かったからといってブライダルフォトの難易度が下がる訳ではないので、自分の技術を上げていかないといけないですね。こと写真においても、場数を踏むということは「絶対」なのだと思います。

幸せな二人。
どうかお幸せに。

この後、私に待ち受けている現像祭り…気が遠くなりそうです。ながながと書き連ねてしまいましたが、今まさに、結婚式の撮影依頼を引き受けるか迷っている方のお役に立てれば何よりです。引き受けるもよし、他の誰かに委ねるのもまた英断。インターネットで情報が手に入る時代だからこそ挑戦の可能性が広がるというのもまた事実。でもやるのは自分次第。 写真って面白い。 そんな身もふたもないオチで本日は終了です! 最後までお読みいただきありがとうございました。続く!