みなさん、こんにちは。Z6発売日の今日…黙っていられなくて連続投稿の者です。今回のテーマは大三元レンズでも越えられない歪曲収差と周辺減光の壁についてです。検証レンズは Nikon の AF-S NIKKOR 24-70mm f2.8E ED VRです。これから大三元を購入しようかと検討されていらっしゃる方への事前情報としてお役に立ちますように。(えぇ、ミラーレスなんて1mmも出てきません!)では↓↓↓

24-70mm f2.8で収差と歪曲を検証!

決して安い買い物ではないので!

1:歪曲収差、論より証拠。

24mmデフォルト状態

70mm望遠端。(水平取れてなくてごめんなさい)

70mmフォルト状態

24mm広角端。

上記はJPEG撮って出しの未加工です。グリッド状の平面を写すとかなり目立つ歪曲収差ですね。望遠側では糸巻き型・広角側ではタル型の収差が発生しています。

なぜ歪曲収差が発生するか?

トレードオフの原理だからどうしようもありません。ざっくり「あっちを立てればこっちが立たない」という物理原則です。ズームできる利便性と引き換えに光学上多少無理な設計になっている故の歪曲。ズーム最高峰の大三元シリーズでも例外なく発生します。

2:同じ場所から撮った歪曲収差(JPEG撮って出し)

24mmデフォルト

24mm広角端・タル型

50mmデフォルト

50mm標準域・ちょい糸巻き

70mmデフォルト

70mm・糸巻き型

あえてイジワルな被写体です。規則正しい背景だと(まっすぐな表現が出来ないので)歪曲が目立ちます。例えばこの背景の前にモデルさんに立ってもらうポートレートだとJPEG撮って出しでは歪みに目が行ってしまうでしょうね。もちろん、カメラボディ側で歪曲収差を補正できます。Nikon D610 の場合、メニュー内の「自動ゆがみ補正」をONにすれば撮って出しのデータに直接修正をかけられます。これは光学的な補正ではなくデジタル修正なので画質は多少下がりますが、手軽にピシッとキメたいなら常にONでいいと思います。RAW記録であれば現像時にデジタル的な補正が出来ます。これについては後述します。

3:ボタン1つで補正できる。

70mmデフォルト70mm歪曲補正後Nikon純正の capture NX-D にて RAW現像。「自動ゆがみ補正」をONにしただけです。結局最後はJPEGにするので、RAW現像する人であれば現像時に必要に応じて補正する…程度でいいのかもしれません。正直、筆者はこの補正があまり好きではないです。要は引き伸ばしってことなので。上のサンプルもなんか色が変わって見えませんか?

4:F2.8開放 での 周辺減光

イケアのデスク

白い壁を撮ると顕著に分かりますね。

周辺減光デフォルト

48mm・JPEG撮って出し

F値2.8開放だと四隅が暗くなってしまいます。個人的には「味」だと思っているので気にならないのですが、状況によっては均一な明るさが欲しい時もあります。こちらもJPEG撮って出しならばカメラ側で、RAW撮影時は現像時に「ヴィネットコントロール」をONにするだけで補正できます。(もしくは絞りを絞れば周辺減光は改善されますが、開放で撮りたいから悩む訳です)

周辺減光補正後えぇ、必要に応じて する しない かを選ぶだけです!選択肢を残すという意味でRAWとJPEGの2重記録 & RAW現像が(作業工数は増えますが)鉄板だと感じます。

5:万能なレンズなんてない!

ズームできる利便性があるのだから多少の犠牲は良しとしよう…と自分を慰めている今日この頃。特に歪曲収差は単焦点レンズ時代には気にならなかったので、初めて大三元を手にしてその歪みっぷりには驚きました。慣れていくしかないですね。

相も変わらず高額ですが…使い倒して元を取りたいと思います。 レンズごとの特性を知った上でカメラマンとしてどう使いこなすかを考えてトライ&エラー。写真って楽しいですね。

彼を知り、己を知れば、百戦してあやうからず。

といった孫氏の兵法はレンズ沼にも当てはまるのかもしれません。 最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんはどんなレンズを使っていますか?今のレンズ、好きですか? こういう話は(毎回言ってますが…)飲みながら語り合いたいテーマですね。

続く!