みなさん、こんにちは。上の写真をInstagramにUPした者です。高解像写真を低解像モニタで等倍表示したら、写真はみんなこんな感じになるのかな!?的な揶揄でした。 ところで、新しいカメラが出るたびにヨドバシカメラに触りに行ったり、YouTubeのレビュー動画をみたり、カメラ好きな人にとって年末商戦の忙しい季節になりましたね(楽しいけど)。ただですね、1つだけ気になることがあるんです。世の中、解像度が高い=いいカメラみたいになってませんかね…。そんな風潮に一石投じたいテーマです。ご興味ある方はぜひ↓↓↓

(なお、今回はスチル側からの目線となります。ビデオ・映像からの観点だと話がまた変わってきますが今回は割愛しています、あしからずご了承ください。映像屋さん怒らないで下さいネ)

1:高解像度で記録しても表示機器が追いついていない矛盾。

ええといきなり結論です。もちろん事実がそうでも誰も困りませんが。簡単にまとめてみます。まずはスチルカメラ側の記録画素数から(例)↓↓↓

  • i phone Xs MAX (執筆時点約134000円) : 1200万画素
  • i phone 8 plus (執筆時点筆者私物) : 1200万画素
  • 一般的な一眼カメラ・フルサイズエントリークラス:2400万画素界隈
  • 一般的な一眼カメラ・高解像度モデル:4000万画素超

そして表示側(スマホやモニターやテレビ等)の表示画素数↓↓↓

  • i phone Xs MAX : 6.5インチ・333万画素
  • i phone 8 plus : 5.5インチ・207万画素
  • 様々な機器のFHD(フルハイビジョン)の場合 : 一般表記約200万画素
  • 様々な機器の4Kモニターの場合:一般の表記約800万画素

表示側の解像度が全く追いついてない!!!!!おかしな話だと思いませんか?記録しているのは1200万画素の色のついた点なのに、表示する枠には200万画素分の点しかない。だからデータをそれっぽく200万画素用に変換して表示するって。だったら最初からもっと低画素での記録の方がデータ軽いし、編集・保存にも負担にならないし、そもそも画素数が小さいセンサーならカメラの値段もグッと下げれるんじゃないでしょうか?? なぜわざわざ矛盾するようなことをしているのでしょう…。

なぜならそれは…

2:高画素と銘打てば、売れるから。

これを否定できる人がいるでしょうか? メーカーにとって「売れる」は正義ですから売るためにはキャッチーな謳い文句が必要です。「すごいカメラが完成したよ」というイメージ作るには単純に何かの数字が「高く」なれば分かりやすい訳で、その結果「私、買います!」という人が増えればメーカーは成長できます。

  • 「前モデル2000万画素から2400万画素に飛躍した高解像度センサー搭載」
  • 「前モデルから画素数を減らしてコスパを上げた新型センサー搭載」

いいものを買いたい心理のお客さんはどっちに魅力を感じるでしょう?という話で。…もちろんメーカーのこの努力を卑下したいとは思いません。メーカーのおかげで我々は写真ライフを堪能できるのですから。ただし事実は、カメラの高画素化を本当に必要としている一般人は極めて少ないという事実を購入側が知らない(知らされていない)状況で、なんでもかんでも「高」スペックがいいものだ!みたいな風潮になっているのは、なんだか茶番だと思うのです。

3:写真で高解像度が必要になる場面。

【1】それは写真を巨大に印刷する時。A4・A3、それ以上のサイズになった時に高解像度であればある程データ通りに(データを引き延ばしたりせずに)描画しやすくなります。もちろん、それ相応の印刷機が必要になりますし、まずもって一般人はそんな巨大印刷しません。

むしろ、スマホが浸透した現代社会で写真を印刷する機会がどれ程あるでしょうか?よしんば年1回2回とかそんなものでしょう。スマホに加えタブレットやモニターでの表示も含めると、プリントした写真のシェアは今後も少なくなってくるはず。そんな希少イベントの為に1台10万とか20万とかする高額なカメラを買う必要がどこにあると言うのでしょう。

【2】トリミングする時も有利。一般的に「写真をトリミングするなんて技術が足りない!その前に画角感を身につけるんだ」なんて言う意見もありますが、お仕事としての写真の世界では納品の為になんでもやります。トリミングしていい画になるなら躊躇なくするでしょう。その時に高解像度データであれば、多少切り抜いても表示機器や印刷への影響が少ない(もしくは全くない)という点でメリットがあります。

蛇足:「納品の為になんでもする」件については下記でも取り上げました↓↓

4:高解像度にする時のデメリット

カタログには載らない内容を、あえてカタログ風に箇条書きしてみます。(モニターの解像度に追いついていないこと以外のデメリット特集)

【1】撮影データの巨大化に貢献! 先日、Nikon Fan Meeting でプロカメラマンにプロフィール写真を撮影して頂きました。撮影機材は高画素機のD850。JPEGは1枚あたり約20MB(8256×5504pixel)でした。数分で20カット以上撮って頂きまして、全部で400MB。もしRAW+JPEGだったとしたら数分で1G超えていたことでしょう…。

【2】高性能PCで写真編集! これも写真データが大きいことの副作用です。並みのスペックのPCだともっさりした動作になること請け合いでしょう。カメラ買ったついでに高スペックPCを買っちゃいましょう!バックアップ用に外付HDDも増設しましょう。等倍表示に耐えられる高解像度巨大モニターを買いましょう。もう散財!

【3】高解像高級レンズの性能を十分に反映できる高解像度センサー! よく考えればその通りです。レンズ側がしっかり光を解像してくれないと、いくら受け手が高性能でも意味がありません。安いレンズで余すところなくフリンジを表現していたら本末転倒です。世の中は常に「美女と野獣」ではなく「美女とイケメン(ボディとレンズ)」という理です。

【4】暗い場面では最新画像エンジンでノイズを消します! つまりは暗くなるとソフト的に処理する幅が広がるというデメリット。物理的に狭い場所に高密度でセンターを詰め込んでいるのですから1pixel毎のノイズ耐性が低くなるのは致し方ありません。フルサイズでもそうなのですから、APS-Cや、よもやスマホのセンサーに至っては(最近はソフトの描画が良くなったとはいえ)暗所撮影でクリアな描画を期待するのは難しいかと。

5.ここで聴きたい「どこもかしこも駐車場」。

森山直太朗さんの歌です。みなさん、ご存知でしょうか?すごくいい歌です。 この記事をお読みになった後にぜひYouTubeでお聴きください。カメラのことは1mmも出てきませんが、なんかすごくしっくりくるかと。どこもかしこも高解像って聞こえてくるのは私だけでしょうか。

さんざん書いてきましたが、結局は他の誰でもない自分で決めることですから、高い買い物をする前に沢山調べて納得して購入することが大切なのだと思います。そういう筆者も散々カメラボディ沼で散財してきましたので。(いつか沼ブログも書いてみたいものです、需要あるかは別としてw)

最後までお読み頂きありがとうございました。1ユーザーの見解ですので、メーカーの方と、気分を害した方がいらっしゃいましたら大変申し訳ありません!あわよくば、メーカーさんには低解像でいいので他の機能を強化したボディを作って頂きたいものです。

続く!