みなさま、こんにちは。Z6をキャンセルしてしまった者です。前回#09「Z6で適正露出」の続きとなります。今回は、発売予定のZ6が被写体からピントを外さないスキルを持っているか!?についての実機検証結果がテーマです。被写体が動きまくる結婚式で果たしてZ6は活躍できるのでしょうか!? それでは↓↓↓

1:ミラーレス化して3Dトラッキングがなくなった!

これを知った時はショックでした。まぁそもそもレフ機の機能ですから、ミラーレスになって仕様が変わるのは当然なのですが、要は3Dトラッキングと同じように働いてくれるか?ということが知りたかった訳で、情報が無い中でカタログを読み漁りましたところ…おっ!似たようなのがあるではないですか⁉ AFエリアモードが「オートエリアAF」時の「ターゲット追尾AF」という機能です。ややこしいので少しまとめてみます↓↓↓

たくさんあるAF追尾:まとめ

■レフ機のDシリーズ:3Dトラッキング機能とは、AF-C(コンテュニアス)時に使える機能で、AFをONにするとファインダー内のフォーカスポイントで掴んだ被写体をそのまま追いかけてくれます。例えば、フォーカスポイントをファインダー中央・ならびに親指AFを設定している場合、真ん中で被写体を掴み(親指でAF-ON)構図が決まった所でシャッターを切る、という撮影が可能です。AF-ONの状態が続いている限り合焦し続けてくれます。このシンプルな操作で動く被写体を追いかけられるというのは大きなメリットです。Fan Meeting でニコンのスタッフさんに聞いたのですが、3Dトラッキングが掴むのは色情報だそうです。実際使ってみて(近接でない限り)ピント精度は高いように感じます。デメリットは、ボディ側のAF測距点の範囲内しか追いかけてくれない事です(当然ですが)。筆者の使っているD610では測距点が39点しかなく、広い範囲での構図作りには限界があります。基本的にレフ機のAFエリアは狭く、ミラーレスの足元にも及びません。

■Z7・Z6で名称が変わったAFモード:レフ機の時の名称からガラッと変わりました。いくつかあるAFモードの中に「オートエリアAF」というモードがあります。デフォルトでAF-ONするとカメラさんが「これだ!」と思う場所にピントが合います(これだとスマホと一緒ですね)。 オートエリアAFには、このモード内のみで使える「顔認識」「ターゲット追尾AF」という追加機能があり、どちらかを選択して使うこともできます。

■オートエリアAFの「顔認識」:蛇足ですが一応触れておきます。「瞳AFじゃない!」とさんざん叩かれている顔認識ですが、Fan Meeting でもカメラマンのトークショーでも話題になっていました。ニコンの見解としては「瞳のような狭い範囲ではなく顔全体を認識させるので、結果的にピントが合った写真になりますよ」とのこと、まぁ一理ありますが。ただ弱点もありまして、沢山の人(顔)が一度にファインダーに移っている時に、誰の顔を優先するのか右親指で選択しないといけません。現場で余裕がない時に 違う顔に合焦されたら泣きそうです。

※追記:2019年5月のファームウェアアップで瞳AF実装されました。

■オートエリアAFの「ターゲット追尾AF」:3Dトラッキングに似て非なるものでした。まずこの機能はAFエリアモードが「オートエリアAF」の時にしか動作しません(上述の通り、当モードの時にそのままAF-ONするとカメラ側が勝手に何かを選びます)。 当モード時に右手親指でマルチセレクターの「OK」ボタンを押すとターゲット選択画面になり、AF-ONすると合焦しながら追尾してくれます。もう一度「OK」を押すまで追尾し続けます。(AF-ONでなく「OK」でもターゲットは追尾し始めますがフォーカスは移動しませんでした。意味なくない?) あとはシャッターを押せば撮影できます。このモードのデメリットは3Dトラッキングに比べて操作が1つ多いってことです。ニコンのスタッフさんも「1つ操作増えますよ!」と自信をもって説明して下さいました、おぃおぃ!  メリットは水平90%カバー率のAFエリアの広さです。さすがミラーレス。

  • 3Dトラッキング:構える→AF-ONと同時に追尾→シャッター
  • ターゲット追尾AF:構える→OKボタンでスタンバイ→AF-ONと同時に追尾→シャッター

2:撮り逃せない状況で、どっちを選ぶか?

結局選ぶのは我々ですが、「#03アマチュアカメラマンは結婚式の撮影依頼を受けるべきか?」記事でも書いた通り、撮り逃せない状況への対策として、操作がシンプルでエリアの狭い3Dトラッキングなのか?操作が1行程多いけどエリアが広いターゲット追従AFなのか?どちらがいいのでしょうね…。今後ファームアップなどで操作体系がブラッシュアップされることを願いつつも、カメラマンとしてカメラ操作を素早く正確に使いこなすことが出来るのであればZ6は選択肢として大いにアリでしょうね。私の場合、Z6発売予定から結婚式まで2週間しか期間がなかったこともキャンセルする理由になりました…。せめて1か月あればなぁ。

毎度長文なのに最後まで読んで頂き、ありがとうございます。まだ続きがあります!Zシリーズが叩かれた「電池の持ち問題」「XQDワンスロット問題」…この内容も Fan Meeting で興味深い話をお聞きしたので次回の続編とさせていただきます。続く。