みなさん、こんにちは。週末カメラマンisofss(イソフス)です。ブライダル撮影は年に3・4回程度、有償で承っております。偉そうに語れる経験値ではありませんが、予算の都合でアマチュアカメラマンに結婚式撮影を依頼しようと計画されている新郎新婦さんに事前にお伝えしておきたいことがあります!プロより安いアマチュアに撮影依頼する時の実態を、筆者自身のリアルな失敗談も含めて綴ります。

新郎新婦さんへ。

カメラマン目線で非常に刺激を受けた動画のリンクを2つ貼っておきます。言い訳しない人。その覚悟を持っているカメラマンを選ぶことが肝です。

リアル失敗談。

全くもって自慢できない内容ですが!実際に筆者が身をもって経験した失敗談です。もちろん失敗しない人間なんていませんが、むしろ失敗の程度、そしてリカバリ能力は個々のカメラマンで差が出る部分だと思います。

1.寝坊した。

やらかしました。目覚まし設定ミスです。幸いにもアシスタント君のモーニングコールで目を覚ましました。起き抜けに全身の毛穴から汗が噴き出ました。現場には1時間前到着で予定を組んでいたため遅刻はしませんでしたが…。この件は依頼主の新郎新婦さんにはいまだ内緒です。

2.写真がブレてる。

手ブレ補正機構に慣れていたことが仇になりました。感度を下げたい(ノイズを少なくしたい)理由でシャッタースピードを1/30秒にするという暴挙に出たことがあります。動きの少ない集合写真だったらギリギリOKだろう…と。ところがその日、友人から借りているサブカメラには手ブレ補正機構が備わっていませんでした。想像頂けるでしょうか、ボツ写真の量産を。カメラ複数台で撮っていたので完全に撮り逃した訳ではありませんが、首の皮一枚で命拾いした経験でした。

3.忘れ物をした。

幸いにも「持っていくのを忘れた経験」はないのですが、「会場に忘れ物して帰ろうとした」ことはあります。バッテリー充電器です。スタッフの方に声をかけて頂いて助かりましたが、現場に入るカメラマンとしてはダサいの一言。

カメラマンの腕前チェック。

新郎新婦のみなさん。あなたが依頼する予定のカメラマンの腕前はどのレベルでしょうか? もし選ぶ基準が「友達だから心配ないよ~」…だったとしたら危険です。なぜならば↓↓↓

4.ポーズ指示の量と質。

特に人物撮影においては、カメラマンのポーズ指示の量・引き出し方(コミニケーション能力)がそのまま写真に写ります。友人に依頼するのであれば、前もってその友人の撮影技量を確かめることをおススメします。例えば事前にデートを撮影してもらってその写真がすごく良ければOK!

5.大事な日を安い機材で撮るの?

もともとそんなにカメラ好きではない新郎新婦さんも多いはず。いえ、むしろそれが普通です。依頼する予定のカメラマンがどの程度の機材で撮影に臨んでいるか、分からなくても無理はない話です。個人の見解ですが率直に申し上げますと、安い機材(例えばトータル10万円もしない機材)で結婚式撮影を無事に撮り終えられる人を筆者は見たことがありません。経験不足のアマチュアが前線で成果を出すために真っ先に出来る埋め合わせは機材投資です。カメラマンを選ぶ時はその人の足元を見ましょう。

リスク回避のために。

依頼を受諾したカメラマンにとって「撮れない」は悪。現場で絶対にやってはいけない撮り逃しピント外しの可能性をどれだけ0に近づけられるか!?…リスクヘッジはカメラマンの生命線です。少なくとも下記の項目を押さえているカメラマンを選びましょう!

6.カメラは複数台。

そのカメラが壊れない保証はどこにもない。なので結婚式撮影はカメラ2台以上で行うのが鉄板です。ですから最低カメラ2台にレンズ2本を所持している友人を選ぶ、もしくはカメラマン2名で撮影してもらう方法でもよいですね。筆者もここは毎回踏襲しています。先輩カメラマンの機材が本番中に故障した時の話、リンク貼っておきます↓↓↓

7.データバックアップ。

データを消さないこと。これはカメラマンの基本の「キ」です。筆者は幸いにもデータを紛失したことはありませんが、常にその危険と隣り合わせで現場に立っています。自宅に帰ったら即効で3重バックアップを取ります。

過去にこんな失敗も。アシスタント君に「SDカードをダブルスロットで記録、それぞれにRAW+jpeg同時記録をしておいて」と頼んでおいたのですが、アシ君の設定ミスで片方のSDカードのみの記録になっていました。このミスは、アシスタントを監督していた私のミスです。もしSDカードが不具合を出したら…ごめんなさいではすみませんからね。事故を未然に防ぐのはカメラマンの責任です。

8.会場への配慮が出来るカメラマンか?

持ち込む機材がある時(例えば三脚の足に養生を巻いておくこと…など)会場への気遣いが出来るかどうかもカメラマンとしては大切な素養です。普段から気が利く友人であればきっとカメラマンとしても大丈夫。逆に、普段からガサツな友人には(いくら腕があっても)頼まない方が無難です。写真にそのまま返ってきます。

9.打合わせと提案力。

一生に一度しかない瞬間に確実にシャッターを切るためには事前の計画や打合わせが確実に必要です!これはカメラマンの仕事です。一例として↓当日撮影する項目を下記に並べてみます。この全てをリハや本番の進行を妨げずに撮影するには、やはり打合せが要になります。

  1. 式場外観・内観
  2. 受付・ウェルカムボード撮影
  3. リハーサル風景
  4. 新婦メイクアップルーム撮影
  5. 指輪交換(手元アップ撮影はリハ時に押さえる)
  6. リンングピロー(マクロ物撮り)
  7. 新郎新婦ポートレート撮影
  8. 受付開始後スナップ・ゲスト撮影
  9. 集合写真撮影
  10. 親族記念撮影
  11. 結婚式・披露宴の本番撮影
  12. 入退場撮影
  13. 誓いの言葉・ケーキ入刀などのイベント撮影
  14. お食事(メニュー毎の単品カット)
  15. 挨拶・スピーチの撮影
  16. お見送り撮影
  17. 二次会撮影

言わずもがなカメラマンの提案力が試されます。打合せをすると必ずと言っていいほど…新郎新婦の希望カメラマン側の提案ズレていることに気付かされます。だからこそ話し合いに勝るものはないと常々感じます。過去の経験で、200人規模の会場の時に集合写真を20人ずつ×10回で計画したことがありました。その時の10回分の人の移動・動線・アナウンスをどう計画すべきだろうか?と考え、提案します。時短を優先して回数を減らせば1回あたりの人数が増え、目つぶりや顔隠れの可能性が増えます。リスクを回避して撮影回数を増やした場合は新婦は疲れないでしょうか?(当日は新婦の体力的負担が一番大きいため。)さて何を優先するか?新郎新婦は何を希望しているのか?カメラマンとしてどう応えてあげられるのか?式場のキャプテンや介添人さんの協力は得られるのか?…こんな具合で毎回提案力が試されます…!

10.お金の話。

あしからず。まず、(1)婚礼写真はボランティアでやるものではないと考えています。依頼者の人生の1ページに関わる仕事がタダなワケがない。(過去記事参照↓) しかし実情はボランティア依頼は結構あります。筆者は全部断っていますが…。また、(2)どの分野でも技術提供はお金とトレードオフであると考えております。ブライダル撮影は趣味感覚で入れるほど優しい世界ではないので。

こうした理由から筆者は依頼を頂いた初期時点で撮影費用の話をお伝えしています。「お金の切れ目は縁の切れ目」と言われるほどですから、お金の話って大事。

そのカメラマンのキャラ性。

ここから先は個人的に重要視している分野で、主に口コミ紹介のために取り組んでいる内容です。カメラマンのキャラが出る部分でもあるので、自分たちの感覚に合ったカメラマンを選ぶ指針がてらお読みくださいまし。

11.ポジティブ思考。

持込カメラマン(式場カメラマン以外の外部のカメラマン)の宿命、それは→スタッフ全員が見方ではないことある!あるんです。大人の都合です。状況を知らない現場スタッフからネガティブなことを言われたりすることも…現実としてあります。が、そんなことは新郎新婦には関係ないですし、写真には関係がない話。どんなことがあってもカメラマン自身が積極的でムードメーカーであることが大事です。↓イルコさんのこの動画に何度助けられたことか!

また、自分の気付いていないことを現場で指摘されることもあります。例えば、花嫁の先輩ゲストから「この子をこんなポーズで撮ってあげてよ!」みたいなリクエストが飛んでくることもあります!たぶん自分の結婚式で撮ってもらったポーズなのでしょう。ありがたいことです!こういう依頼は可能な限り(時間の許す限り)応えるようにしています。自分の沽券は二の次で十分。

12.全カット・レタッチ納品。

週末カメラマンがプロと同じ土俵で結果を出すためには時間をかけて編集する工程が外せません。最近の受託撮影ではアシスタント君と2名で概ね1500枚/1日を撮って→帰ってから全カットのセレクト・RAW現像・レタッチ編集を行っています。20時間くらいかかっています。毎回気が狂いそうになりますが(笑)これはアマチュアの意地です。

新婦に喜んでもらうために。

全ては新郎新婦…いえ、新婦さんのためです!キリッ!なぜなら結婚式は新婦さんが最も輝く最高にハッピーな日だからです。そんな幸せの日に立ち会えるお仕事…ブライダル撮影って最高です。

でも正直な話、アマチュア領域で意識高い系で頑張ってもぜんぜん儲かりません!むしろ生業としては(拘束時間に対する利益は毎回赤字なので)まったく成り立っていませんので、このまま「新婦に喜んでもらうんだ!」と言ったところで自己満足です。でも!このコンセプトを捨てずに自身の技術(=効率)を上げることを目標に研鑽しようと思っています。さて、両者ともにWin-Winになる日はいつになるのか?…なんて。

作例がないぞ!

最後までお読み頂きありがとうございました。そもそも写真作例がない状態なのにここまでお読み頂いて…ありがとうございます。これから結婚式撮影を友人カメラマンに頼もうと検討されておられるみなさまのお役に立てば幸いです。

85mmで撮る花束

声を大にしてお伝えしたいのは、結婚式の写真撮影はとっても大事で、でも簡単じゃないので、友人に頼む時は真剣に写真活動に取り組んでいる友人を選んでほしい!ということでした。…なんともお節介な話ではありますが。でもお2人が熟考の上選んだカメラマンであればきっと大丈夫。大切な日の素敵な写真が撮れるはずです。お2人の門出の良い記念となりますように!