ネット上でも語り尽くされているこのテーマ。かくいう筆者もアマチュアです。もしかしたらこの記事を読んで頂いているあなた友人から結婚式の撮影依頼を受けた方でしょうか? 情報収集をとブラウザを開き、どの情報源も異口同音に「やめとけ」と書いてあるのを読んでちょっとテンションが下がったでしょうか? でも本心では「やってみたい」という葛藤がある時にたまたまこのページを見つけた方でしょうか? …もしそうであれば!どうぞ下記の内容をご参照ください。

1:趣味写真と営業写真の違い。

ありがたいことで、結婚式をはじめ撮影依頼を頂くようになりました。写真を趣味にしている人ならいずれ通る道でしょう「確かカメラやってたよね、今度撮ってよ」と。ともすれば撮影料を頂くようなことにも。本当にありがたいことです。最近、お仕事としての撮影経験を通してハッキリわかったことがあります。それは↓↓↓

営業写真は納品がすべて。

…という事。依頼をしてくれる方(概ね最初は友人でしょう)は、自分で撮影が出来ない理由があるから依頼してくれるのであって、それが”需要”です。この場合”供給”とは写真の納品となります。これが全てです。納品のために出来ることをなんでもするのが営業写真です。人目を憚らずガツガツ前に出て撮影します。「オレはズームレンズではなく単焦点しか使わないんだ!」とか、「マニュアル撮影こそ写真の神髄だ」とか言いません。レタッチもトリミングもガンガンします。納品の為なら手段を選びません。優先すべきは納品だから。それに対し↓↓↓

趣味の写真は自分が中心。

どんな表現でも、どんな方法でも、自分のいいと思ったものを求めてよいし、失敗しても糧になるし、目標もゴールも自分で決められる。撮影時に時間のゆとりがある。PDCAを繰り返しながら腕を磨いていくことができる! それが醍醐味ですよね。

2:実際、ブライダルフォトは難しい。

一言で言うと、失敗してしまう要素が満載です。経験したら分かります。一年間の撮影枚数が10000枚いかないアマチュアカメラマンであればなおさらです。失敗=撮れない=納品できないという可能性がテンコ盛り、それがブライダルフォトの現場です。具体的には、

  1. 室内が暗い
  2. 演出に合わせて明るさと色が急に変わる
  3. 被写体が動く
  4. イベントが待ったなしで進む
  5. 動いてはいけない時がある
本当に暗いんです、会場。

本当に暗いんです、会場。

これの結果として写真が、

  • ブレている
  • ピントが合っていない
  • 極端に暗い
  • ノイズまみれ
  • 撮り逃す

…というボツ写真が大量生産されます。しかし営業写真は納品が全て。納品は絶対です。「失敗しました、ごめんなさい」は通用しません。例えてみましょう。頼まれたことが写真ではなく料理だったとしたら!?結婚式の料理を担当してほしいと友人から依頼されたとしましょう。では、安易に引き受けて、当日に式場の厨房を借りて料理をしたとします。結果、料理が焦げていたり、完成までに時間がかかってしまったり、人数分の料理が出せなかったりしたら…。「ごめんなさい」で済まないのは容易にイメージできます。それと同じです。

3:だから指をくわえて我慢するのか?

本当に引き受ける覚悟があれば、本当に真剣にやるのであれば、そして結果に責任をもてるのであれば、答えは「引き受ける」でしょう。逆に、もっと経験を積んだ方に譲るのもまた立派な答えです。引き受ける場合、精神論で乗り越えられる壁ではないので、いくつか具体例を取り上げます。

上記、失敗してしまう5要素に、どうやって対応するか?

(長文ですのに)ここまで読み進めて下さった方であれば、結構な写真好きとお見受けします。言わずもがな失敗しない為の対策をご存知かもしれません。(逆に「よく分かんないけど、大切なのは気合じゃないですか?」という方が依頼を受けると…痛い目みるでしょうね。)とりあえずは知識。その後は似たような状況を普段から作って練習です!例えば、

歩いている人にピントを合わせ続ける練習とか(めっちゃ怪しいけど)。

なんたって写真は数ですから!同じ状況を1000枚撮って練習しましょう。連射ではなく1枚ずつのシャッターで1000枚!慣れは正義です!  また、別の結婚式で普通に参列者として参加する機会があるのであれば、頼まれていないけど真剣に撮影してみるのも手です。(当然ですがその結婚式の新郎新婦に失礼・迷惑にならない範囲でです。) それでも、正式依頼でない時に失敗しておくことは重要です。

4:限界を認め、限界に挑戦する。

理由は省略しますが(他のサイト参照!)納品できない可能性を限りなくゼロにするためのブライダル撮影の鉄板カメラ機材は↓だいたいこうなります。下手したら中古の軽自動車くらいは軽く買える金額です。

  • 記録メディアがダブルスロットのフルサイズ機2台(ノイズ対策・故障対策)
  • 標準域の大三元ズームレンズ(シャッタースピード対策・動けない対策)
  • 会場に合わせた望遠レンズ(動けない対策)
  • クリップオンストロボ、最低1灯(暗い対策・標準レンズに装備)
  • この装備を体に取り付けるストラップやキャプチャーなど

ブライダル関係者でない限りこんな重装備を揃えてる一般人は少ないはず。でも全部でなくても一部でもそれなりの機材で寄せられるのであれば、こんな代替方法↓を加えて補強するのはいかがでしょう?

信頼できるプロカメラマンを紹介し、自分はサブとして撮影させて頂く。

納品するという目的は果たせます。自分がメインカメラマンになれないだけです。(いずれなれる日が来るかもしれません。なりたいものです。) 友人から結婚式撮影の依頼を受けるような段階であれば、その時に周りに信頼できるプロカメラマンと知り合っていたり、友達になっていたりするかもしれません。もしそうであれば活用しましょう。でも、もしかしたら依頼主があなたに支払う予定だった撮影料は全てプロカメラマンに流れるかもしれません。一日中働いて、披露宴のお食事に手も付けず、1円も貰わず、現像にさらに時間を割いて、フォトブック作成費用も自分の持ち出しで、しかもプロカメラマンの仕上げた写真のクオリティには到底及ばないでしょう。それでも依頼をしてくれた友人の手元には、

  • プロの納品
  • 友人カメラマンの納品

の2つの幸せな写真が残ります。その見返りとしてブライダルフォトの経験を1つ積むことが出来ます。十分すぎる報酬です。

幸せな門出。いかがだったでしょうか?賛否両論あるテーマですしね。結局は自分で決めることです。この情報が撮影依頼を受けて悩んでいる方のお役に立ちますように。いつしか誰もが通る道。お互い頑張りましょう! 最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。

追記:続編があります。

スピンオフ記事を書きました。2018/11/23発売のNikon Z6 はブラダルフォトに使えるカメラなのかを検証しています。3記事シリーズの冒頭を下記に貼っておきますのでどうぞご参照ください。

追記:続編2

この記事で書いた通りのことを実際にやってみました↓↓↓